一人カラオケで自分を取り戻した私の時間

趣味

一人カラオケを始めたのは、2年前、仕事のストレスがピークに達していた頃でした。毎日残業続きで、自分の時間が持てず、心が疲れ果てていました。そんなとき、ふと目に入ったカラオケ店の看板。一人で行くなんて少し恥ずかしい気もしましたが、思い切って入ってみたのが、私の生活を変えるきっかけになりました。

初めての一人カラオケは、緊張と解放感の入り混じった不思議な体験でした。カラオケ店に入ると、スタッフが慣れた様子で一人用の部屋に案内してくれました。部屋はこぢんまりとしていて、マイクを握ると急にドキドキ。最初は無難なJ-POPから歌い始めましたが、誰もいない空間で声を出すのは想像以上に気持ちよかったです。普段、職場や友人の前では出せない大きな声で、思いっきり歌いました。特に、学生時代に好きだったロックバンドの曲を熱唱すると、溜まっていたストレスが一気に吹き飛ぶ感覚がありました。

一人カラオケの魅力は、完全に自分のペースで楽しめるところです。人の目を気にせず、好きな曲を好きな順番で歌える。懐メロから最新曲、アニソンまで、ジャンルを問わず歌いまくりました。時には、歌詞に感情を込めて涙ぐんだり、アップテンポな曲で体を揺らしたり。誰にも見られていないから、どんな歌い方をしても自由です。カラオケ店のドリンクバーで好きな飲み物を持ってきて、休憩しながら歌う時間も贅沢に感じます。

最初は週に一度の楽しみでしたが、今では2週間に一度は通う習慣になりました。カラオケ店のポイントカードが貯まるたびに、なんだか小さな達成感もあります。歌うだけでなく、最近はカラオケアプリを使って自宅で練習してから行くことも。新しい曲に挑戦するたびに、自分の声の変化や上達を感じられるのも嬉しいポイントです。歌が上手いわけではありませんが、自分の声で表現する楽しさにハマっています。

一人カラオケを始めてから、心の余裕が増えた気がします。仕事で嫌なことがあっても、カラオケで歌えばリセットできる。自分と向き合う時間は、忙しい日常の中で貴重なオアシスです。最初は勇気が要りましたが、今では一人カラオケが私のストレス解消法の定番になりました。友人に話すと興味を持ってくれる人もいて、いつか一緒に歌うのも楽しいかなと思っています。でも、やっぱり一人で自由に歌う時間が一番好き。これからもマイクを握って、自分だけの時間を楽しみたいと思います。

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